【バッテリー節約も可能!】Mac Bookのスリープ方式(ハイバネーション)の種類と変更方法
Web2018年3月7日
Macをスリープしていても1日経ったりするとバッテリー切れになっていることが多いので、どうにかバッテリーを節約できないかと調べたところ、Macのスリープには3種類あることを知りました。本記事では、Macのスリープ方式およびその切り替え方法について、備忘録もかねて記事にまとめましたのでご紹介させていただきたいと思います。
Macのスリープの種類
Macのスリープには、以下の3種類があります。
- セーフスリープ(デフォルト)
- スリープ
- ディープスリープ
セーフスリープ(デフォルト)
Mac Bookのデフォルト設定ではこの「セーフスリープ」となっています。作業中のメモリ内容を保持したまま、スリープ移行時にメモリの内容をハードディスクにコピーとして書き出します。
メリット
- スリープ復帰時、ハードディスクではなくメモリに保持している情報を使用するため復帰が速い
- スリープ中にバッテリー切れとなった場合、ハードディスクにコピーした作業中のメモリを読み込むため、データ消失のリスクがなく安全
デメリット
- メモリ内容はバッテリーを使用して保持するため、バッテリーを消費する(バッテリー切れの心配有)
- ハードディスクに作業中のメモリの内容をコピーとして書き出すため、スリープへの移行に若干時間がかかる
スリープ
セーフスリープとは異なり、スリープ移行時に作業中のメモリの内容をハードディスクにコピーとして書き出しません。
メリット
- スリープへの移行、スリープからの復帰が速い
デメリット
- バッテリー切れすると作業中のメモリの内容が消失する
ディープスリープ
セーフスリープとは異なり、メモリに内容を保持せず、メモリの内容をハードディスクに書き出してスリープへ移行します。
メリット
- メモリ内容を電力を使って保持しないため、スリープ中の電力消費が最も少ない
デメリット
- スリープへの移行、スリープからの復帰はともにハードディスクから読み込みや書き込みをするため若干時間がかかる
スリープ方式を切り替えるには?
前述の通り、Mac Bookのデフォルトのスリープ方式は「セーフスリープ」ですが、システム環境設定などでこの方式を変更することはできません。ターミナルでコマンドを実行する必要があります。
「スリープ」方式への切り替え
sudo pmset -a hibernatemode 0
「ディープスリープ」方式への切り替え
sudo pmset -a hibernatemode 25
デフォルトの「セーフスリープ」方式への切り替え
sudo pmset -a hibernatemode 3
現在のスリープ方式の確認
現在のスリープ方式を確認するには、ターミナルで以下のコマンドを実行します。
pmset -g
上記のコマンドを実行すると、以下のような内容が表示されます。
System-wide power settings:
Currently in use:
standbydelay 10800
standby 1
womp 1
halfdim 1
hibernatefile /var/vm/sleepimage
powernap 1
gpuswitch 2
networkoversleep 0
disksleep 0
sleep 10 (sleep prevented by sharingd, useractivityd)
autopoweroffdelay 28800
hibernatemode 0
autopoweroff 1
ttyskeepawake 1
displaysleep 10
tcpkeepalive 1
acwake 0
lidwake 1
「hibernatemode」の値で現在のスリープ方式が確認できます。
0 | 「スリープ」方式 |
---|---|
3 | 「セーフスリープ」方式 |
25 | 「ディープスリープ」方式 |
まとめ
Mac Bookを家に据え置くことが多く「電源アダプタをつなぎっぱなし」などであれば、常に復帰の早い「スリープ」がおすすめです。逆に持ち運ぶことが多く「バッテリーを出来る限り節約したい」「復帰に時間がかかってもかまわない」場合には「ディープスリープ」が適しています。
利用するシーンにあわせてスリープ方式を使い分けることで、より素敵なMacライフを送ることができます。ぜひご参考にしていただければ幸いです。