夏芝と冬芝
芝生は大きく分けて2つに分類されます。暖地型芝(生育適温25度~35度)と寒地型芝(生育適温16度~24度)に分類され、これらの芝生はそれぞれ「夏芝」、「冬芝」と呼ばれています。
それぞれ特徴が異なり、植えることの出来る地域にも違いがあります。
夏芝
関東を含めた西側の地域での生育に適しており、手入れもそれほど難しくありません。
夏は25度以上の暖かい気候ですくすくと育ち、冬になると休眠状態(茶色く枯れたような状態)になるのが特徴です。
冬は少し景観がさみしくなりますが、春になると緑が復活してくるため四季を感じることが出来る味わい深い芝生です。
主な品種
- 高麗芝
- 姫高麗芝
- 野芝
- バミューダグラス
- ティフトン
冬芝
関東を除いた北側の涼しい地域での生育に適しており、夏芝に比べてデリケートなメンテナンスが求められます。
冬でも青々とした芝生を楽しむことが出来ます。
主な品種
- ベントグラス
- ケンタッキーブルーグラス
東京ディズニーランドでは「ケンタッキーブルーグラス」が使用されていますが、関東の熱い地域で冬芝を生育できているのはプロが毎日綿密なメンテナンスを行っているからでしょう。冬芝を暖かい地域で生育するのは非常に至難の業で、ディズニーランドの芝生にあこがれて冬芝を安易に選択することはあまりお勧めしません。
国立競技場に植えられている芝生は「ティフトン419」という種類の夏芝と、「ペレニアルライグラス」という種類の冬芝が併用されているそうです。
日本は北海道から沖縄まで、地域によって気候の違いが大きいため、お住まいの地域にあった芝生を選択するのがよいでしょう。