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【SIMフリー端末をご検討の方へ】対応周波数帯をキャリア別に表にまとめてみた

Web2017年3月22日

先日、ワイモバイルの契約で使用していた305ZTをSIMロック解除する方法をご紹介させていただきましたが、305ZTがドコモの周波数帯を一部しかカバーできない事がわかり若干残念な結果になりました。うまく電波を掴まなかった原因は結局305ZTがドコモの周波数帯は「バンド1」と呼ばれる2.1GHzにしか対応していなかったことであることが分かったのですが、今回周波数帯について調べました内容を、せっかくなので記事にまとめてみました。

周波数帯は通信事業者(キャリア)によって異なる

キャリアによって使用している周波数帯は異なります。キャリア契約している端末であればあまり気にする必要は無いのですが、格安SIMを使った通信が一般的になった今、使用する端末は何の周波数帯に対応しているのか、キチンと把握したうえでSIMを使わないとうまく接続できない、場合によってはそもそも端末が周波数帯に対応していないため使おうと思っていたSIMが使えなかった、ということになりかねません。

キャリア別の周波数帯早見表

バンド 周波数 ドコモ au UQ ソフトバンク ワイモバイル
Band 1 2.1GHz W-CDMA
LTE
(CDMA2000)
LTE
- W-CDMA
LTE
-
Band 3 1.8GHz LTE - - - LTE
Band 6 800MHz W-CDMA - - - -
Band 8 900MHz - - - W-CDMA
LTE
-
Band 9 1.7GHz - - - - W-CDMA
Band 11 1.5GHz - LTE - W-CDMA -
Band 18 800MHz - (CDMA2000)
LTE
- - -
Band 19 800MHz W-CDMA
LTE
- - - -
Band 21 1.5GHz LTE - - - -
Band 26 800MHz - LTE - - -
Band 28 700MHz LTE LTE - - -
Band 41 800MHz - - TD-
LTE
- -

高周波数帯の特徴

速度は速く大容量通信も可能だが、障害物に弱い

高周波数帯は電波さえ掴めば速度は早く、とても快適です。しかしその反面コンクリートの建物内や地下(地下鉄内など)は苦手としており、接続が途切れることも珍しくありません。電車の移動中や、地方の地域なども同様です。

先日WiMAXを購入しましたが、WiMAXは2.5GHzという非常に高い周波数帯を利用しています。前述の高周波数帯の特徴にもれず建物内には弱いのですが、窓際などに置くと感度がよくなったりします。

低周波数帯の特徴

電波の掴みに優れているが、大容量通信と速度は高周波数帯に劣る

低周波数帯は速度こそ高周波数帯に劣りますが、高周波数帯に比べて障害物をものともせず、地下だろうが建物ないだろうが電波の掴みがよいです。

各キャリアごとに解説

ドコモの対応周波数帯

Band 1(2.1GHz) 大手キャリア3社全てが対応しており、日本全国をカバーする周波数帯。
周波数が高いので高速で、海外でも使用されている。
Band 3(1.8GHz) ワイモバイル主力の周波数帯。
東名阪では必須の周波数帯だが、逆にそれ以外の地域では重視する必要はない。
Band 6(800MHz) データ通信のみではなく、通話もする場合は対応してると安心な周波数帯。
Band 19(800MHz) プラチナバンドと呼ばれている周波数帯。
高周波数帯に比べ速度は出ないものの、障害物を回り込んで電波を掴むことができ、つながりやすい。
全国的に対応しており、地方では必須。
Band 21(1.5GHz) 日本独自の周波数帯。
対応している端末が非常に少なく、世界中のLTE回線の周波数に対応はずのiPhoneでさえ未対応。 北海道、東北、四国、北陸など地方都市を中心に使われており、該当する地域に住んでいる場合は対応している端末だと安心。
Band 28(700MHz) 2015年以降整備整備されたプラチナLTEの周波数帯。
対応エリアが広がれば安定した通信が可能になると期待されている。

305ZTでNUROモバイル(ドコモ系SIM)を使用してみたところ、Band 1(2.1GHz)にしか対応していなかったため非常に電波の掴みが悪かったです。安定して接続するには、Band 6(800MHz)もしくはBand 19(800MHz)をカバーした端末が必須と思われます。

東名阪で使用する場合はBand 3(1.8GHz)を抑えているかどうかも重要なポイントです。

auの対応周波数帯

Band 1(2.1GHz) 大手キャリア3社全てが対応しており、日本全国をカバーする周波数帯。
周波数が高いので高速で、海外でも使用されている。
Band 11(1.5GHz) auはエリアの公表をしていないため真偽は不明ですが、エリアは狭いと評判の周波数帯。 auの主力である周波数帯ははBand 1と18なので、対応していなくても問題なし。
Band 18(800MHz) auの主力となっているプラチナバンドの周波数帯。
auの回線で接続する場合は、絶対に対応している端末を選ぶ必要がある。
Band 28(700MHz) 2015年以降に整備されたプラチナバンドの周波数帯。
高周波数帯に比べ速度は出ないものの、障害物を回り込んで電波を掴むことができ、つながりやすい。
Band 41(2.5GHz) WiMAXで使われている高周波数帯。低周波数帯に比べ電波は掴みづらいが、環境さえ整えば高速通信が可能。

ソフトバンク(ワイモバイル)の対応周波数帯

Band 1(2.1GHz) 大手キャリア3社全てが対応しており、日本全国をカバーする周波数帯。
周波数が高いので高速で、海外でも使用されている。
Band 3(1.8GHz) ワイモバイル主力のLTEの周波数帯です。
Band 8(900MHz) 何年か前にソフトバンクが「プラチナバンド!プラチナバンド!」と声高にしていた周波数帯。
Band 11(1.5GHz) プラチナバンドの周波数帯。
ソフトバンクなら対応してるほうがよい。
Band 28(700MHz) 2015年以降に整備されたプラチナバンドの周波数帯。
対応エリアが広がれば安定した通信が可能になると期待されている。
Band 41(2.5GHz) WiMAXで使われている高周波数帯。低周波数帯に比べ電波は掴みづらいが、環境さえ整えば高速通信が可能。

UQ

Band 41(2.5GHz) WiMAXで使われている高周波数帯。低周波数帯に比べ電波は掴みづらいが、環境さえ整えば高速通信が可能。

まとめ

今後ますます格安SIMが一般的になってくると思いますが、SIMフリー端末を使いこなすにはある程度周波数帯に関する知識も必要になってきますね。305ZTのSIMロック解除→格安SIMを装着するにあたって必要に迫られ色々と調べてみましたが、大変勉強になりました。

MVNOの業者との契約で端末とセットで格安SIMを使う分にはあまり考える必要は無いと思います(基本的に動作保証された端末での契約となるため)が、個人で用意したSIMフリー端末に格安SIMを指す場合は、そのSIMがどこのキャリア系になるのか、また端末がどの周波数帯に対応しているのかよく確認しておく必要があります。

これから格安SIMを契約したり、SIMフリー端末を検討される際は、どうぞ本記事をご参考にしていただければ幸いです。

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