張り方の種類
芝生の張り方は、購入したマット芝を並べていく方法が一般的です。種を撒く方法もありますが、非常に時間がかかります。並べ方にもいくつか種類がありますので、ここではそれぞれの並べ方と特徴についてご紹介いたします。
ベタ張り
ほとんど隙間を空けない張り方です。最初から完成の状態に近く、すぐに景観の良い芝生を楽しむことができます。芝生の購入予算に余裕があれば、こちらがお勧めです。
張ってから順調に生育すれば、1ヶ月ほどで一面きれいな芝生になるでしょう。目地(芝生と芝生の間の隙間)が十字にならないよう、図のように半分ずるずらしてタイル状に並べてください。
目地張り
私の庭ではこの張り方を採用いたしました。
芝生と芝生の間に3~5cm程隙間を空けて並べていきます。そのため必要量は敷地面積の7~8割程で済み、ベタ張りに比べて芝生の購入コストを抑えることができると言われています。
目地(隙間)が見えなくなるまで数か月ほどかかりますが、一般的に最も多く行われている張り方なのではないでしょうか。
余談ですが目地が大きくなるという事は結局隙間を埋める目土の量が多くなるため、ベタ張りよりも多くの目土を購入する必要があります。
買い方にもよりますが、もしかしたらベタ張りと比べてそこまでコスト面で大きな差は無いのかもしれません。
市松張り
いわゆる「市松模様」のように並べていく張り方です。芝生の必要量は敷地面積の半分程度で済むため、コスは大きく抑えられます。
時間をかけて芝生を張っていないエリアが徐々に芝生になっていきます。
完成まで非常に時間がかかり、不陸(デコボコ)や雑草も発生しやすく、その後の管理や調整に手間がかかるというデメリットもあります。
コストを最小限に抑えたい場合や、気長に芝生を育成できる方向けの張り方です。
筋張り
敷地面積が広大なグランドなどで採用される張り方です。一般家庭の庭で採用されることはほとんどないでしょう。市松張りと同様に全面芝生になるまで長い時間がかかり、雑草もたくさん生えます。
十文字張り
この張り方はNGです。芝生を均等に並べていくと一見整列していてきれいに見えますが、「ズレやすい」「目土が流れる」「水が流れていく」とデメリットばかりで、芝生を根付かせるにはよくない並べ方です。